DVB-RCS (Digital Video Broadcast - 衛生配信システム対話チャンネル) はETSIで策定された衛星データ通信規格です。この規格では優れたエラー訂正性能を持つ8ステートのダブル・バイナリ・ターボデコーダが採用されています。抜群の性能を誇るDVB-RCSターボデコーダは、低コストで高い周波数利用効率が不可欠なアプリケーションにも最適です。
● 利点
- 畳込みコードと比較して最大4dBの利得。
- 設計時設定により要求するスループットに最適なリソース利用を実現可能。
- 省電力・小規模のデザイン。
- 動作中のバーストごとにコンフィギュレーション可能。
- インタリーバのパラメータ設定が可能のため、カスタムのブロック長もサポート。
- 現場でのビット・エラー・レート測定。
- 細かく設定可能なブロック長とコード・レート。
- ターボデコーダのイテレーション回数を自分で指定可能なためスループットとエラー訂正能力をトレード・オフ可能。
- レガシーのDVB-RCSターボデコーダからの移行が容易。
- ターボ同期化によりエラー訂正性能をさらに改善 (要望により)。
- ASICとFPGA (Xilinx, Altera) で利用可能。
● 性能指標
- 5回のイテレーションでペイロードのスループットは131 Mビット/s、8回のイテレーション (200 MHz) で82 Mビット/s。
- BER 10-5, コードレート3/4で、
- ES/N0 = 6.1 dB (QPSK, 53ペイロードバイト)
- ES/N0 = 5.2 dB (QPSK, 212ペイロードバイト)
● 特徴
- ETSI 301 790 V1.4.1 (2005-09) (DVB-RCS) に準拠
- DVB-RCSのペイロードブロックサイズ (12~216 bytes) とコードレート (1/3~6/7) をすべてサポート
- QPSK と 8-PSK モジュレーションインタフェースをサポート
● アプリケーション
- 衛星通信
- 双方向サービス
- 専門サービス
- TDMA
- 前方エラー訂正の需要が非常に大きい用途
- コードレート (1/3以上) とブロック長を広い範囲でサポートする必要のある用途
● 納品物
- VHDLソースコードまたは合成済みネットリスト
- シミュレーションモデル (アルデックのRiviera-PRO向けなど)
- VHDL または SystemC のテストベンチ
- ビット精度Matlab/C/C++シミュレーションモデル
- ドキュメント