DVB-RCS2 (Digital Video Broadcast - Second Generation DVB Interactive Satellite System) はETSIで策定された次世代衛星データ通信の最新規格です。この規格では新しい16ステート・ダブルバイナリ・ターボデコーダが採用されました。このデコーダはDVB-RCSで採用されている旧式の8ステート・ターボデコーダをはるかに凌ぐ性能を誇り、DVB-RCS2規格で初めて採用されました。新しい変調方式 (8-PSK, 16-QAM) なら、さらに周波数利用効率を高めることができます。抜群のエラー訂正性能を持つDVB-RCS2ターボデコーダは、低コストで高い周波数利用効率が必要なアプリケーションにとって最適なIPです。
● 利点
- 設計時設定により要求するスループットに最適なリソース利用を実現可能。
- 省電力・小規模のデザイン。
- 動作中のバーストごとにコンフィギュレーション可能。
- 細かく設定可能なブロック長とコードレート。
- ターボデコーダのイテレーション回数を自分で指定可能なためスループットとエラー訂正能力をトレードオフできる。
- 要望によりレガシーのDVB-RCSもサポート。
- ターボ同期化でさらに高いエラー訂正性能を達成可能。
- ASICとFPGA (Xilinx, Altera) で利用可能。
● 性能指標
- ペイロードのスループットは5イテレーションで最大148Mb/s、8イテレーションで92Mb/s (200 MHz)。
- BER 10-8, コードレート3/4で、
- ES/N0 = 4.8 dB (QPSK, 298ペイロードバイト)
- ES/N0 = 8.9 dB (8-PSK, 400ペイロードバイト)
- ES/N0 = 10.9 dB (16-QAM, 539ペイロードバイト)
● 特徴
- ETSI 301 545-2 V1.1.1 (2012-01) (DVB-RCS2) に準拠
- DVB-RCS2のすべてのペイロードブロックサイズ (14~599バイト) とコードレート (1/3~ 7/8) をサポート
- すべてのモジュレーション方式に対応 (QPSK, 8-PSK, 16-QAM)
● アプリケーション
- 衛星通信
- 双方向サービス
- 専門サービス
- 前方エラー訂正の需要が非常に大きい用途
- コードレート (1/3以上) とブロック長を広い範囲でサポートする必要のある用途
● 納品物
- VHDLソースコードまたは合成済みネットリスト
- シミュレーションモデル (アルデックのRiviera-PRO向けなど)
- VHDL または SystemC のテストベンチ
- ビット精度Matlab/C/C++シミュレーションモデル
- ドキュメント